2010年6月議会「夫婦別姓の容認法案反対の意見書」反対討論

2011年7月29日 21時36分 | カテゴリー: 討論

意見書案第3号に反対の立場で発言します。

この意見書案提出に先立って採択された陳情書は、個人の主観がならべられたものになっており、夫婦別姓となると生じるトラブルを仮定の話として羅列してあります。「子どもにとって親に気を使わなければならないかもしれない」「家族の絆が希薄になってしまうのではないか」「墓に入る時や墓を守る上で混乱をきたすかもしれない」「結婚する際に責任感、思いやり、結束などに関して意識を希薄にさせてしまうかもしれない」「偽装結婚での犯罪被害が増えるかもしれない」というような主張で、具体的な事例や明確な根拠がない持論が展開されていますが「かもしれない」という予測や仮定の話は「そうでないかもしれない」という反対の主張も成り立つことになります。
 さらに「姓を同じにするという文化は成熟したものの考え方で成り立っている」とか「夫婦別姓を推進する側の意見として女性に不利な制度であるというが、これは女性を子ども扱いした的外れな援護だ」と断定されていますが、主張を裏付ける理由はまったくのべられていません。まさに個人的かつ一方的な陳情であるといえます。ましてや陳情者は、この件に関して継続的に活動してきた団体の代表者としてではなく、個人名で陳情されています。
 この主張がもとになって作成された意見書も「夫婦別姓となって、果たして家族の連帯感を維持できるのだろうか」という、やはり仮定の話が堂々と日進市議会の意見となってしまっています。くわえて北朝鮮の拉致被害者家族の姿が夫婦同姓であるべき象徴のように記されていますが、非常に唐突で、無理な関連づけとなっています。国民一人ひとりにとって、家族がかけがえのない最後の拠り所であるのは、夫婦の姓が同じでも違っていても変わりはありません。
 市議会として意見書を国に提出するのは、市民の公益が大きく阻害されると判断される時や、署名を含めた多くの市民からの願いがある場合であると考えますが、今回はこのどちらにも該当しないと判断しますし、こうした形の意見書を安易に提出してしまうことに非常に危機感を持ちます。よって本意見書案には断固として反対します。